清明 初候「玄鳥至る(つばめきたる)」

清明_初候

つばめが東南アジアから渡ってくる頃。
「つばめが巣をかけると、その家に幸せが訪れる」という言伝えもあるそうだ。
春の使いとしての呼び名は様々で、玄鳥(げんちょう)、乙鳥(つばくら)、天女(つばくら)などがある。

清明は「清浄明潔」の略。
自然の息吹きが清々しく、すべてのものが生き生きとする頃のこと。
古来中国では春を迎えて先祖の墓参りをしたり、郊外に出かけて宴を催す風習があり、清明節と呼ばれた。
現在でも中国や沖縄には、この時期に墓参りをする習慣が残っている。

新暦では大体4月4日から4月8日頃。

春分 次候「桜始めて開く(さくらはじめてひらく)」

春分_次候

桜の花が咲く頃。
桜はバラ科スモモ属サクラ亜属に分類される落葉広葉樹で、
現在では600種を越えるとされる。
古くから日本人にとって、馴染み深く、特別な花であり、目で愛でるだけではなく、実のさくらんぼや、花と葉の塩漬けとしても食べられる。
名の由来は古事記に登場する「木花開耶姫」(このはなさくやひめ)のさくやが転化したものだという説と、さくらの「さ」は穀霊を表す古語、「くら」は神霊が鎮座する場所を意味し、穀霊の集う依代だという説がある。

新暦では大体3月25日から29日頃。